開発コード「エスシティ」速報!
エスシティの特長を聴かれたらなんと答えたらいいのでしょう。すくなくとも、従来のスタッガード型(いわゆるママチャリ)のスタイルをどうにかしたいと思ったのは確かです。鉄骨構造三角トラスみたいなフレームは、なにか鉄棒を溶接しただけの無骨な物体にしか見えません。いろいろ描いているうちに思いついたのがエス・シティです。ダウンチューブをペダルの軸の下側を通しそのままチェーンスティにつなげたら、あら不思議、ヘッドチューブから後輪の軸までのラインが以外としっくりいくではありませんか。低床で乗降性が良いとか低重心フレームだとかいうのは後でとってつけたコジツケで、一応カタログにはうたい文句にしますが、本当にお伝えしたいのはフレーム全体のプロポーションなのです。
エスシティ試作車
車両全体のスペックやライディングポジションは「スィートポンション」を踏襲しています。前輪20インチ、後輪24インチは相変わらず街中での取り回しが快適です。上海自転車ショーに間に合わせるためかなりラフな段階での発表となりましたが、展示会の最終日には展示車を売ってくれないかとか、北京の自転車商に中国国内販売を打診されるなど、まずまずの評価を得ました。クロスバイクでもなく、軽快車とも呼びたくない。じゃなんなんだと聞かれれば、フツウだけどあたらしいママチャリか?!!
■軽快車(スタッガード型)とエスシティの比較
背景のグレーの自転車がフツウの自転車。普通車のダウンチューブがエスシティではトップチューブになっています。
■東京に運ばれたエスシティ試作フレーム
上海自転車ショーを終えて、エスシティのフレームが東京に届きました。とりあえずポンションの部品を流用して組んでみました。ケーブル類をダウンチューブに押込んだので弓形フレームがすっきり。