17バイシクルアーカイブ(2013年)
■トピックス
速報2013もてぎ耐久レース 2013/9
9月29日17バイシクルレーシングチームはもてぎ4時間耐久レースに出場しました。今年は3チーム9人体制で小径車部門に挑みました。小径車部門とはいっても他のチームは20インチクラスが一般的。性能からいえば8インチは断然不利、しかし本年はタイヤ、軸受ベアリングを中心にチューンしてAグループは5位を獲得。来年につながりそうな成績を残すことができました。
特に力を入れたベアリング系は市販車にフィードバックする価値が確認されました。
小京都、金沢のレンタサイクルにM採用されます。2013/7
古都のにおいがする金沢市安江町の一角、マチヤ5という集合オフィスで当社8インチシリーズを使ったレンタサイクルがはじまります。コンパクトな町中を散策する道具として、バースィズやMはとっても便利。お洒落な街によく似合っています。店名は「S−city ポタリング・ラボ金沢」になりました。
2013年ツールド八ヶ岳参戦
今年も17バイシクル8インチがレースに参戦しました。さらにレースに合わせたチューニングが昨年のタイムを大幅に更新しました。詳しくはこちらから
もてぎ耐久レース2012-2013
レコード更新下り56km/h快挙。年々マシンの性能があがっています。引き続き、2013年の参戦が決まり、出場選手は暇をみてはマシンの改造に取り組んでいるようです。開発者も今年は自分のマシンで出場を予定しています。なんせエンジンが中古なので、成果は期待できませんが、そこはオリンピック精神??で・・・・。
17バイシクル設計・製造の自転車タクシー上陸。(お客様より依頼の開発品)
国産ベアリング組替えサービスはじめました。8インチシリーズ用の国産ベアリング改装サービスです。車軸の回転抵抗を減らすことが極小径車の性能アップに必須です。詳しくはこちら |
|
かん単レンタサイクル管理バーコードIDタグを使ったレンタサイクル管理システムがipad/iphoneに移植されました。貸出時間や料金、売り上げの管理が簡単にできます。貸出ボタンを押してバーコードをかざすだけ、超かんたんです。 |
万能整備スタンド後輪のタイヤ交換は、自転車をひっくり返してやっていたのですが子供3人乗りにいたっては、かごを外さないとダメですしなんせ重い。ので、作ってみました。後輪軸周りがすずしいので効率アップ。 |
開発レポート2013
電動に手を染めてしまった、17バイシクル。 2013/6
お客様の依頼品とはいいながら、とうとう電動に手を染めてしまいました。文明はどうしても人間をなまけものにしたいようです。まっ、当社の製品じゃないからいいか・・・とか、屁理屈をつけながら、完成した試作車にはまっている開発者でした。
折り畳みハンドルバー
新しいプロジェクトのための折り畳みハンドルバーです 。17バイシクル初の試みです。一見折り畳みに見えないところがポイント、シンプルで要求される強度も確保するのが難しい部品です。
■バースィズ2段変速完成(2012/12/7)
バースィズのかわいい二段変速機の試作が完成しました。外装式の変速器は原理的にはディレーラーでチェーンをむりやり(?)よこにひっぱって次の歯車に移動させるという単純なものですが、うまく正確に変速することは意外に難しいのです。ギアが3段目から次のギアを飛び越して5段にはいってしまうとかは、みなさんもよく経験すると思います。もちろん今回の試作は2段ですが、なかなか苦労しました。従来のものに比べて非常にスムースに変速ができるようになりました。 9歯と11歯を装着してあります。
■エス17に鎌田サスインストール
エス17に鎌田サスを取付たら、非常にグッドです。タイヤ空気圧をパンパンに入れてもサスペンションが細かい振動をあきらかに吸収してくれます。スイングアームの長さの加工だけで各種タイヤサイズに適応可能なので他のサイズも試してみる予定です。サスペンションがあれば、タイヤの空気圧を上げられるので、路面抵抗をすくなくすることが可能です。追加重量を差し引いてもメリットがありそうです。
■鎌田サスペンション(2012/7/18)
フツウの自転車に後付けできるフロントサスペンションが商品化に進んでいます。金型ができあがり26インチ用の試作が完成しました。北海道の鎌田輪業はこのサンプルをモニターに提供して使い心地などをチェックする予定です。17バイシクルとしても、既存の製品ラインに取付可能なものを平行して開発しています。路面から手にくるショックは結構なストレスになります。ユーザーのストレスを早く解放してあげたいです。
■自転車タクシー(2012/7/18)
お客さまより設計開発製造を依頼されていた自転車タクシーがついに完成しました。二輪意外は興味がなかったのですが、やりはじめると熱がはいり結局一年近くの時間を要しました。現在日本で走っている自転車タクシーの多くが輸入外車で国産もがんばりましょうということで他社に負けない性能を追求しました。三輪では必ず発生する内輪差をどうシンプルに解決したかとか面白いことがいっぱいあるのでいづれコラムをもうけたいと思います。こちらから
■折り畳めない(uM)タイプ+2段変速(2012/7/18)
調子に乗って、折り畳めないタイプの8インチに2段変速をつけてみました。これはグッドです。あって当然のパーツな感じです。んじゃはじめからつけろっていう話かもしれません。くらい。
■バースィズ2段変速(2012/7/18)
当初バースィズの変速はフロント2段で考えておりましたが新規でつくる部品が多くて困っておりました。はじめから諦めていた(ディレーラが地上にあたってしまうため)リア変速に挑戦。ディレーラに付いているプーリを一個にすることで、あーら簡単に取り付いてしまいました。これはこっちの方が安上がりだということに。現在お客様のバースィズや試験車に取付てテスト中です。ディレーラは或る程度の精度が要求され難しい部品の一つです。変速フィーリングも大切で、コクコクときまる本田ビートみたいにいけばいいのですが苦戦しております。以前の2段変速に比べればだいぶいい線いっているので継続して開発を進めたい努力しています。
■バンドブレーキの裏側(2011/12/17)
バンドブレーキは何か安物の自転車に付いているみたいなイメージがあるようですが、非常にシンプルで面白いブレーキだと思います。写真はホイールをぶった切って裏側から見たものです。軸に固定されたディスクを周囲のバンドで締め付ける単純な構造。きーきーと音鳴りがしたらお手上げとか、いろいろ欠点はありますが見ればミルほど研究したくなります。8インチシリーズには58φを使用しています。10年型よりバンドとディスクの調整ねじをつけ扱い易くなりました。欠点を少しずつ改良しています。
■部品重量の実際
新型「M」の中央プレート。左が旧型で右が新型です。従来品が130gに対し今回のものは60gで、半分以下の減量ができました。この周辺も合わせて140gの軽量化を達成したと、多少の満足を覚えるのは開発者。問題は140gのためにどれだけの時間と費用を使ったかということで、これがどれほどの販売戦略上意味をもつかということが問われるわけですが・・・。開発者は一般的な意味で軽量化には興味は少ないのですが、いらない物を削ること、形をシンプルにすることにはとても意欲をもちます。自転車はシンプルを求めるにはとても良い素材だと思います。そこにはものの本質が隠されているからです。例えばコンピュータのプログラムでも、同じ目的でも行数が少なくスッキリとしたプログラムは見ても気持ちのいいものです。経済的側面からいえばシンプルにすることで、コストダウンができることも間違いありません。
■新型「M」に採用される秘密兵器2011/11/21
別にひみつと言うほどのものではありませんが、完成車ではパイプの中にほとんど隠れてしまいますので一応お披露目しておきます。折り畳みの関節部分の軸のガタを調整する部品です。従来はガタをとるのに工具や多少の技術がいりましたが、これからはダイヤルを少し回すだけでアッと言う間にガタが解消できるすぐれもの。